ある冬の休日☆再演『テレーズ・ラカン』

元染色工場をリノベーションした、今はなき小劇場
「ベニサン・ピット」をご存知ですか?

隅田川の新大橋にほど近く、都営新宿線の森下駅から
町工場が立ち並ぶ道を進んで行くと、公園が見える角に
フッと現れる飾り気のない劇場でした。

入口の横にアパートのような外階段があり、どうやら
2階が楽屋らしく、勇猛果敢に突撃するファンもいたり、
何とも親しみやすく居心地の良い印象が残っています。

ここで私は、観劇デビューをしました。
舞台に専念していた堤真一さん見たさに、チケットもなく
思い立つまま劇場へ
当日券のほとんどは通路の段々を利用した座布団席、
それも右端の後ろ側でした。

美人女優の若村麻由美さん主演、まだアラサーだった
堤真一さん助演という豪華な顔ぶれで繰り広げられる
愛憎劇、大御所の佐藤オリエさんがセリフを言わない
迫真の演技で盛り上げ、圧倒されるばかり
客席もろとも飲み込まれていったのです。

大画面の映画や世間を賑わすドラマでは味わうことのない、
独特な世界観と非現実感
この日から、私は虜になってしまいました。

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